頭と体と言葉の関係 〜面接試験の練習法〜 

ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 ダンス・ダンス・ダンス〈上〉
村上 春樹 (2004/10)
講談社

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●最近、推薦入試などの面接対策をすることが多くて、塾生相手に面接官の役をよくやっています。

で、この面接の練習をすると、よく、表題にあるように頭と体と言葉の関係について考えることが多いんですね。

結論から言うと、原則的に、頭で考えすぎると言葉が出なくなり、逆に、体にまかせすぎると言葉が暴走する、という傾向がある。

ちょっと横道にそれるけど、そもそも面接試験も小論文と同じく、コミュニケーション能力試験なので、試験官は、話す内容と同じくらいか、それ以上にその受験生が話し言葉できちんとコミュニケーションが取れるかどうかを評価しているんですね。

だから最悪なのは、原稿丸暗記の人間テープレコーダー型。

特に、「志望理由」なんか、みんな原稿を事前に用意してくるものだからひどいもんです(^^;)「志望理由は?」という質問がスイッチになって、あとはテープレコーダー(古い?)が再生されるように、滔々と暗記した原稿を読み上げ出す…。2秒後には誰も聞いちゃいません(>_<)

まあ、最初はみんなそうなので、まず面接の時は、ネタだけ色々用意しておいて、その場その場で試験官の要求に応えて言葉を紡ぐんだよ、と教えてあげて、最初から原稿なしでやらせてみると、これが十人十色というかなんというか、それぞれの個性が出ていて、受験生には悪いけど、非常におもしろい(^^;)

緊張のあまり、ベラベラベラベラどんどん言葉があふれてきて、何を言っているのか分からなくなる人、逆に、「うっ」と言ったきり、言葉につまって目を白黒させる人、怒ったように顔が真っ赤になる人、うるうると涙目になってしまう人、吹き出してしまってしゃべれなくなる人、それこそ「人それぞれ」「人生いろいろ」(笑)って感じです。

で、そうやっていろいろな受験生を見てきて気がついたのが、冒頭に述べた、頭で考えすぎると言葉が出なくなり、逆に、体にまかせすぎると言葉が暴走する、という傾向なんですね。

頭で考えすぎて言葉が出てこなくなるタイプ(これをボクは「●●型」と呼んでいるのですが、汚いのでここでは「コーラック型」と呼びます)は、自分の言葉に対していちいち頭がチェックを入れるので、体がスムースに動けなくなって、結果として言葉が出てこなくなってしまう。

一方、体に任せすぎて言葉が暴走するタイプ(もうお分かりですね。「●●型」=「正露丸型」です)は、頭であまり考えずに体の「反射」で言葉を紡いでいくものだから、試験官の要求を咀嚼しないまま反応してピントはずれのことを言ったり、話しているうちにどんどん関係のない方に言ってしまって、最後は支離滅裂になったりするんです。

だから、「コーラック型」の子には、つっかえつっかえでもいいから一回答えを言わせたら、それを間髪入れずに何回も何回もくりかえし言わせる練習をさせます。

「もう一度」「もう一度!」「はい、もう一度!!」と、頭が考えるスキを与えずに、体が自動的に言葉を紡ぐようになるまで、たたみかけるのです。

こうするとたいがいの「コーラック型」の受験生は、体がだんだん動きだし、言葉がなめらかに出るようになってきます。

逆に「正露丸型」の受験生には、「なるべく早く句点“。”をつけて言い切って!」「一回句点をつけたら、次に何をしゃべるべきか考えてから次の文を始めて!」と説明して、一文一文区切りながら答える練習をします。

そうすると、だんだん正露丸が効いてきて(?)ちゃんと中身のある●●●、もとい、答えが出てくるようになるのです(笑)。

結局、面接試験はピアノやダンスと同じなんだ、とボク自身は思っています。

運指やステップをおぼえる時(=答えの内容を考える時)は頭を使うけれど、いったん演奏や演技(=面接)が始まったら体に任せる。そして、体がいい調子で動き出したら、今度は暴走しないように頭の片隅をすこし冷静に保って体を制御する。

聴衆や観客(=試験官)の視線を感じながら、自分が一番輝いて見えるよう頭の隅で計算しつつ、体の奥から湧き出てくる情熱に身を任せて自分を表現する……。ホント、そっくりです。

面接試験も、試験官と会話のアンサンブルを楽しみ、試験官にこの学生とだったら入学後に気持ちの良いダンスが踊れそうだ、と感じてもらうのが理想です。

だから今日もボクは「コーラック」と「正露丸」をもってダンスのレッスン、ではなくて、面接の練習をするのです。

今回はキタナい話になっちゃってゴメンなさいね(笑)。

コメント

似ています。
緊張している自分、どきどきしている自分を認めて「わかってるよ〜」
「どきどきするよね〜」ってその感じを味わう。そのからだの部分に意識を向ける。
「どうしよう?」とは考えないで味わう。

ちょっと補足必要ですが、高校受験、これで乗り切った子がいます。

フォーカシングの手法なんですが、
今考えたら坐禅にも通じますね。
未来にどうなるかわからないことを不安に思う煩悩を切り、今に意識を向ける。

ではまた。
  • [2006/11/15 16:41]
  • URL |
  • さりー★kaneshige
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コメントありがとうございます

>さりーちゃんへ

お久しぶりです〜

コメントありがとうございました。

>本番より練習のほうが緊張してた覚えがあります。

これって大事なことみたいですね。

ボク自身の経験から言っても、練習できちんと緊張していたほうが本番で落ち着いていられるみたいです。

ボクは緊張しすぎる子には、緊張はうんとしていいよ、その代わり、面接の前にトイレに言って鏡の中の自分に、「緊張してるねぇ。でも緊張するのは自分が一生懸命やってきた証拠だよ。きっといい面接になるよ」と言い聞かせてから会場に向かうよう、アドバイスしています。

緊張しないようにすると余計緊張するから、緊張している自分を認めてあげて、緊張とともにいられるようにしてあげたいと思ってるんですけどね。

さりーちゃんは、こんな相談を受けたときにはどうしてますか?

あとで、聞かせてください〜

おもしろい・・(^^)

久しぶりにやってきました。

私は就職試験の面接練習のとき
涙目でした(^^;

本番より練習のほうが緊張してた覚えがあります。
  • [2006/10/19 15:25]
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  • さりー★kaneshige
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