パプリカ(筒井康隆) 

パプリカ パプリカ
筒井 康隆 (2002/10)
新潮社
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●一週間のご無沙汰でした。司会の玉置宏です(ウソです)

わかるかな〜、わかんねぇだろうなあ〜 (年がバレます^^;)

さて、ここんとこ奇妙なシンクロニシティが続いています。

塾のコラムに10年前になくなった祖母のことを書いたら、その二日後に祖母の妹さん(なんて言うんだろこの親戚関係?)がなくなったり、夏講で疲れて「鰻が食べたい〜」と叫んでいたら、その日の午後に鰻の差し入れがあったり……。(いやあ、この時はホント、ユングさんに感謝しました(笑))

でもって、筒井康隆なんですけど、先日の記事に「乗越駅の刑罰」を引用したのを皮切りに、なんだかいろいろ情報が飛び込んでくるようになったんですね。

まず、小松左京の「日本沈没」をパロディ(?)にした「日本以外全部沈没」が映画化されるという情報が入ってきて、さらに「時をかける少女」のアニメ版がなかなか良い、という話が聞こえてきました。昨日はなにげにこの記事のタイトルになった「パプリカ」をパラパラ読みかえしていたら、今朝はこんな記事を発見。

【第63回ヴェネチア国際映画祭】筒井康隆原作のアニメ『パプリカ』が5分間のスタンディングオベーション!

ヴェネチアの今敏監督
 2日、コンペティション部門作品である今敏監督のアニメーション『パプリカ』(2007年正月公開)の公式上映がメーンシアターの「サラ・グランデ」で行われ、上映後には約5分間のスタンディングオベーションとなる喝采を受けた。

 同作品は、筒井康隆氏の同名小説が原作で、他人の夢に入り込んで精神治療を行う画期的な装置「DCミニ」が、何者かによって盗まれたことから始まるSFファンタジー。数年前に筒井氏とアニメ雑誌で対談した際、「ぜひ、アニメ化して欲しい」と依頼を受けて製作したという。「今となっては普通かもしれないが、93年の出版当時、夢と現実が曖昧になってくるという設定の話は画期的だった。

 自分がアニメ監督となり、そういう作品を扱うようになったのは『パプリカ』の影響が大きかった。なので今回、原点に戻ったという感じです」(今監督)(後略)



いやあ、ちょっとビックリしました。昨日の今日だったので。

「パプリカ」は93年の作品で、amazonの説明を借りるとこんな話です。

精神医学研究所に勤める千葉敦子のもうひとつの顔は「夢探偵」パプリカ。患者の夢を共時体験し、その無意識へ感情移入することで治療をおこなうというものだ。巨漢の天才・時田浩作と共同で画期的サイコセラピー機器「DCミニ」を開発するが、ノーベル賞候補と目されたことで研究所内には深刻な確執が生じた。嫉妬に狂う乾副理事長の陰謀はとどまるところをしらず、やがてDCミニをめぐって壮絶な戦いが始まる!現実と夢が交錯する重層的空間を構築して、人間心理の深奥に迫る禁断の長篇小説。



でも、このころの筒井氏は本当にすごかった。

「残像に口紅を」(’89)や、「文学部唯野教授」(’90)「朝のガスパール」(’92)など、メタフィクション(フィクションに関するフィクション)の傑作を次々と生みだし、その到着地点として生みだされたのが、この「パプリカ」(’93)というわけ。

ちょうどこの本が出版されたときは、ボクはアメリカで日本語を教えていて、日本の友人からわざわざ送ってもらって、一気読みした記憶があります。

日本語の本に飢えていたせいもあって、一語一語が脳髄に染み渡り、読んだ人は分かると思うけど、この本の持つ夢と現実が入り交じった独特のトリップ感に恍惚として読みふけったものです。

現実と夢、虚構と現実、毎日の慣れない英語でのコミュニケーションで心がヒリヒリして、ともすると周りの風景まで非現実的に見えてくる状況で、この本は忘れられないものになりました。

さて、アニメ版の「パプリカ」ですが、さっそく公式ページに行って予告編を見てきました。ちょっと千葉敦子がクールすぎるのと、時田浩作にかわいげがない(笑)のが残念ですけど、十分期待できそうです。

お正月に公開だそうですから、ぜひ、見に行こうと思います。

ただ、筒井原作の映画って、なんだかいまいちってのが多いからなあ(^^;)。

あまり期待しすぎるとガッカリするかもしれないから、あくまでもニュートラルに、ニュートラルに。平常心を保って見に行きましょうかね。

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